絵本

【おすすめ絵本100冊!】No.48 おおきな木

 

絵本のご紹介です。

今回は、


おおきな木 
作・絵:シェル・シルヴァスタイン 訳:村上春樹

英題「The Giving Tree」作・絵:Shel Silverstein

という絵本です。

 

「おおきな木」はとても有名な本ですが、まだ読んだことがなかったので読んでみました。

シンプルな白黒の線画で、背景も描かれていません。

木がいる場所が舞台になっていて、ページをめくっていっても場所は変わりません。

「木」の愛情とそれがよく分かってない「少年」のおはなしです。

大人が読んでもよい、深い絵本です。

 

 

 

簡単なあらすじ

 

あるところに木がありました。

木はある少年がだいすきでした。

 

少年は毎日木で遊び、リンゴを食べたり、疲れたら木陰で眠ったりしました。

少年は木がだいすきでした。

木はしあわせでした。

 

少年は成長して、木はひとりぼっちになりました。

ある日、少年が木のところに来ました。

木は、また遊んでほしいといいました。

少年は、もう木登りして遊ぶ年齢じゃないし、それより物を買うお金がほしいといいました。

木はお金は持ってないけど、リンゴを売ってお金にするとよいといいました。

少年は木からリンゴを取っていきました。

木はしあわせでした。

 

 

少年は長い間来なかったので、木は悲しんでいました。

ある日、少年が木のところにやって来ました。

木は、また遊んでほしいといいました。

少年は、忙しくて遊べない。それより家と妻と子どもがほしいといいました。

木は家はないけど、枝で家をつくるとよいといいました。

少年は、木の枝を切ってもっていきました。

木はしあわせでした。

 

 

少年はそれから長い間来ませんでした。

やっと少年がきたとき、木はよろこびました。

木は、また遊んでほしいといいました。

少年は、年をとって遊べない。悲しいから遠くに行けるボートがほしいといいました。

木は、ボートはないけど木の幹を切ってボートをつくりなさいといいました。

少年は木の幹を切って持っていきました。

そして遠くにいきました。

木はしあわせでした。 (ほんとはちがうけど)

 

 

長い月日がたって、また少年は戻って来ました。

木は、もう何もあななにあげるものがなくてすまないといいました。

少年は、今はそんなに必要な物はないといいました。

疲れているので、静かなところで座って休みたいといいました。

木は、古株に座って休みなさいといいました。

少年は古株に腰をおろしました。

木はしあわせでした。

 

 

 

感想

 

翻訳が本田錦一郎さんと村上春樹さんとあるようですが、私が読んだのは村上春樹さんの方でした。

気になったので、英語版も読んでみました。

村上春樹さんの訳がすばらしいのですが、木がフェミニンすぎる気がして、英語の方が自然な感じがしました。

 

最初、少年の自分勝手なところが気になって、それでも木はあいかわらず少年にやさしくて悲しくなりました。

翻訳の村上春樹さんがあとがきに書かれていたように、何度か読んだら感想が変わってきました。

「愛」とは「与えるもの」というのはこういうことかと。

ものがたりの最後に、木が少年を座らせてあげることができて良かったと思うようになりました。

枝も幹も実もなくなってしまった古い切り株の木が、まだ少年をしあわせにできたことをうれしく思います。

「少年」といってますが、絵はおじさんとおじーさんで、木にとっては「ぼうや」なのが、お母さんと息子みたいだなと思いながら読みました。

 

著者のシルヴァスタインさんは、イラストレーターで、作詞作曲もするミュージシャンで、グラミー賞も受賞しています。

「おおきな木」の絵は、シンプルな線画で色がついていませんが、とても表現力があるなと思いました。

その他の著書に「ぼくを探しに」「天に落ちる」「はぐれくん、おおきなマルにであう」などがあります。

 

5歳くらいからのお子さんにおすすめです。大人も読むと考えさせられる絵本です。

ぜひ「大きな木」を読んでみてください。

 

以上、【おすすめ絵本100冊!】No.48 おおきな木のご紹介でした。