絵本

【おすすめ絵本100冊!】No.18 注文の多い料理店

 

絵本大好きなGOMAねこです。

今回ご紹介したい本は、



注文の多い料理店 (日本の童話名作選)
作:宮沢 賢治 絵:島田 睦子

という絵本です。

 

宮沢賢治さんの童話の絵本バージョンです。

病院の待合室で見つけました。

とても有名な「注文の多い料理店」は、いろんな絵本が作られていますが、この絵本は版画の絵で新鮮でした。

黒が多いので、一見暗く見えますが、読んでいて暗い感じはしませんでした。

和と洋がまざっている感じで面白いと思いました。

 

簡単なあらすじ

 

ふたりの紳士が銃を持って、森で狩りをしていました。

獲物が見つからず、案内人ともはぐれ、連れてきた2匹の犬も死んでしまいました。

ふたりの紳士は、犬が死んだことは、お金の損失だと考えました。

 

おなかをすかせたふたりの男は、森の中に立派な西洋づくりの料理店を見つけました。

ドアのところに「どなたもお入りください。けしてご遠慮はありません。」と書いてありました。

料理店のドアを開けて中に入ると、またドアがありました。

「この料理店は注文の多い料理店です。ご承知ください。」と書いてありました。

ふたりの紳士は、とても忙しい繁盛しているお店にちがいないと思いました。

 

ふたりの紳士ははやくテーブルに座りたかったのですが、ドアをあけて入るごとに、またドアがあり、注文が書いてありました。

「髪をブラシできちんとして、はきものの泥を落としてください。」

「鉄砲と玉をここに置いてください。」

「ぼうしとコートとくつをお取りください。」

「金物類、ことに尖ったものはみんなここに置いてください。」

「つぼのなかのクリームを顔や手足にすっかりぬってください。」

「瓶の中の香水を頭にふりかけてください。」

ふたりは、これらの注文にしたがいました。

 

そして最後のドアには、

「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。これで最後です。

つぼの中の塩を体中によくもみこんでください。」と書いてありました。
ふたりの紳士はさすがにおかしいと思い、ここは西洋料理をたべさせるところではなく、来た人を西洋料理にするところだと気がつきました。

ふたりの紳士は、ぶるぶるふるえて、顔をくしゃくしゃにして泣きました。

もう少しでふたりの男は、やまねこの食事になるところでしたが、2匹の犬と案内人がやってきてふたりは助かりました。

東京に帰ったふたりの男のかおは、くしゃくしゃのままでした。

 

感想

「注文の多い料理店」は、子どもの頃読んだことがありましたが、なんだかこわい話だと
思いましたが、主役のふたりの紳士がこんな残酷だったとは記憶にありませんでした。

動物たちに残酷なふたりの男が、あやうく動物に食べられそうになるはなしだったとは。

こういう話だったのか!と思いました。

 

「注文の多い料理店」は、宮沢賢治さんの生前に出版された短編集としては唯一のものだそうです。
生前発表の童話は「銀河鉄道の夜」、「風の又三郎」、「ポラーノの広場」、「グスコーブドリの伝記」があります。

島田 睦子さんは、教職のあと美大で彫刻を勉強し、木版画で絵本をつくられているとのことです。

私が子どもの頃見た挿絵と雰囲気がまったく違って木版画の絵というのが、新鮮でした。

 

この「注文の多い料理店」は、大人も楽しめる絵本だと思います。

ぜひ読んでみてください。

 

以上、【おすすめ絵本100冊!】No.18 注文の多い料理店のご紹介でした。